コラム(毎週更新)


2019年9月15日 主日礼拝 コラム

聖書箇所:出エジプト記3章1ー12節

播 義也師


 

自分の立っているところを聖なる地とする

 アメリカのフラー神学大学院の元教授で、ボビークリントン師は、聖書においても世の中においても、リーダーが形成されるために、タイムラインがあると提唱しています。例えば、モーセの生涯を考えるときには、40年で区切られていきます。最初の40年は王家で教育を受け、国のリーダーとなる器としての建て上げの時期でした。次の40年はミデヤンの荒野で羊飼いとして、祭司の元で仕える期間でした。そして最後の40年はイスラエルの民のリーダ ーとして、エジプトから民を導く使命に用いられた時でした。そして、神様は生涯を通してその人を形づくられ、その人に対する究極的な貢献に向けて焦点が絞られていくと述べています。そのタイムラインの中でも、だいたいの人は5つの過程(摂理的土台、内面的成長、奉仕的成長、人格的成熟、統合成長、余韻期)を通らされるとのことですが、その過程が変えられるときに、転換点を通るとのことでした。転換点とは精神的に落ち込んだり、何をやってもうまく行かない状況に陥ったり、必要に迫られて変えざるを得なくなったりする状況に向き合わされるということです。ミデヤンの荒野で羊飼いをしていたモーセは、80歳での人生の転換点となりました。それはモーセにとって STEP UPしていく時であり、同時にSTEP OUTしていくときでした。ステップアップとは、無名の荒野の羊飼いが、全イスラエルの救出のためのリーダーとして任命されていくことであり、神様のご計画に大きく用いられるための尊い使命に選ばれたということです。ステップアウトとは、今まで慣れ親しんだ羊飼いの生活を捨て、全く自分の器にあっていないと思われる使命に、自分を捧げて行かなければならない、安全地帯から出て、不確定な人生の旅へ出て行くことを意味しました。

 私たちの教会も、いま転換点に向き合わされています。会堂移転という問題の背後に主のご計画があり、私たちの教会を通して、神様が成し遂げたいと願われることのために、造り替えようとされて いるように思います。それは、教会としても、皆さん一人ひとりとしても、ステップアップのときであり、同時にステップアウトの時でもあります。真剣に失われた99%の日本の同胞の救いのために用いられたいと願うなら、モーセと同じように、道なき道へ歩み出す覚悟が必要だと思います。それが、モーセのように、立っているところを聖なる地としていく生き方です。また、いま皆さんが立っている家庭や職場、地域は、主から召された聖なる地です。そこで 日々主と出会い、主のご計画に身を捧げて行きたいと願います。